看護師の就業事情について

長崎に転職するにあたって気になる、長崎の看護師の就業事情や看護師確保に向けての取り組みを紹介していきます。職員数の動向や需要を把握したうえで転職活動を進めていきましょう。

看護師の就業事情について

職員数について

長崎県は病院の数が多く、平成22年の時点で人口10万人あたり11.4の病院があります。全国平均は6.8なので、いかに病院数が充実しているかがわかりますね。そのため看護師の数も多く、人口10万人あたりの就業者数は1,181.7人で、全国平均の855.2人を大きく上回っています。長崎で働く看護師の多くは病院で働いています。75%が病院で働いており、逆に診療所勤務は少ない傾向にあるようです。また、訪問看護や介護施設に勤める看護師も、全国平均と比べると若干少ないようですよ。ただし、全国的に高齢化が進んでいるので、訪問看護や介護施設の需要は高まっていくものと予想されます。

二次医療圏の状況

続いて二次医療圏の状況をみていきましょう。看護師数が全国平均よりも多い長崎ですが、県内すべての医療圏で既存病床数が基準病床数を上回っており、病床利用率が高くなっている状況のため病床数のコントロールが実施されるかもしれません。
また、長崎は半島が多く複雑な地形をしていることから、医療が手薄にならないように独自の医療体制を構築してきました。軽度の疾患に対応できる医療施設を満遍なく配置し、高度医療は都市部に集中させるといったような役割分担をしています。その結果、過疎地と中心部で看護師数の格差が大きい状態で、離島の病院などでは看護師が慢性的に不足しています。
新人看護職員の就業状況で言えば、毎年600人から700人ほどの看護師が就業しているものの、1年以内に離職してしまう人が10%近くいて、全国平均よりも多い傾向にあるようですね。高度医療をサポートする専門的なスキルを持った看護師の需要も高いですが、今後は健康の維持や介護予防への取り組みも重視されるでしょう。

看護師確保の取り組み

看護師確保に向けた取り組みとして、「養成力の確保」「離職防止および資質向上」「就業促進・定着促進」を行っています。看護学校の運営費補助、研修費用の助成や研修体制の整備、潜在看護師の就業促進など、看護師確保に向けて積極的に動いています。そのため、ブランクのある看護師でも需要が高い長崎なら問題ないでしょう。看護師が不足している地域なら仕事に困ることがないうえに、大歓迎されそうですね。また、高度な医療体制が整っている都市部の病院であれば、専門的なスキルを身につけたうえでキャリアアップを目指せますよ。

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